資料NO. :  38
資料名  : 不正義の戦争のために 日本の若者の命を犠牲にするな!
       イラクの人をこれ以上殺すな!自衛隊は直ちにイラクから撤退せよ!
       (内閣申し入れから)
制作者  : T.M.さん(千葉県連絡会)
制作日  : 2004年4月10日
  イラクで拘束された3人の日本人青年を救うため、自衛隊のイラクからの即時撤退を求めます。

 4月8日夜「日本人青年3人がイラクで拘束される」という大変なニュースが飛び込んできました。
 報道されたイラクの武装勢力の声明では「われわれイスラム教のイラク国民は、あなたたちと友好関係にあり尊敬もしている。しかしあなた達はこの友好関係に対し、敵意を返してきた。米軍は、われわれの土地に侵略し、子どもを殺し、いろいろひどいことをしているのに、あなたたちはその米軍に協力した」,そして「今、あなたたちの国民3人は、我々の手の中にいる。そして、あなたがたは二者択一をしなければ
ならない。自衛隊が我々の国から撤退するか、それとも彼ら(3人)を殺害するかだ」と述べています。

 これに対して,福田官房長官は,8日夜の記者会見で「自衛隊はイラクの人々のために人道復興支援をしているので、撤退する理由はない」。と自衛隊の撤退を否定しました。逆に「自衛隊派遣がなかったらテロは無かったのか?」と述べました。さらに,“卑劣なテロ”と一方的に非難をしています。

 しかし,相手は「3日以内の自衛隊撤退」を要求しているのであり,今回の事態は自衛隊派兵が行われたことにより起こったことです。「私たちはイラクに侵略軍を派兵した国なのであり、私たちが直接・間接にイラク民衆の血を流させてきたのです」。今回の3人の拘束の一切の責任はアメリカを支持し,イラク派兵を強行した小泉首相−日本政府にこそあると考えます。3人を開放させるためにも,ただちに自衛隊を撤退させるべきです。小泉首相は,今こそその決断をすべきです。

 自衛隊のイラク派兵は,決してイラクの人達のための活動にはなりません。イラク民衆は「占領軍は出て行け。イラク民衆によるイラク政府の樹立を!」というスローガンをかかげ,占領軍とたたかっています。このイラク民衆の要求を踏みにじり,軍事占領に加担し,「国益」と称する石油利権や復興ビジネスの利権を他国と争って追求していくための派兵は,侵略派兵そのものです。自衛隊のイラク派兵は,アメリカの軍事占領への加担であり,引いては,中東を初め世界各地に紛争を拡大させることにしかならないものです。

 政府は,高遠菜穂子さん,今井紀明さん,郡山総一郎さんの3人を殺させてはなりません。そのためにも,自衛隊をイラクから即時撤兵を求めます。

 2004年4月9日
 百万人署名運動・千葉県連絡会 賛同人 T.M.
 連絡先:千葉市中央区要町2-8 DC会館1F

掲載:2004/04/20

資料目次へ戻る